オペラ・ショウ作品リスト

    オズの魔法使い

  •  

    見どころ

    ★のうみそがほしいかかし、★こころをもたないブリキ、★勇気のないライオン、★そして竜巻きに巻かれてやってきたドロシー達がそれぞれの夢をかなえる為に魔女に立ち向かいます。★これら息をのむ物語を・・★気品あふれる音楽、様々な仕掛けと色彩 的な舞台、そして第一級の歌唱力をもったソリストの活躍とたくさんのダンスシーン等々、見どころ一杯の音楽劇で皆様にお届けするというわけです。
これはバウムの原作を元にオペラ季節館が新たに作曲・製作した躍動感あふれるオペラ・ショウです。
ケシの精、火の精、マンチキン国の人々、カラスの精、ジェット猿、オズ大王の家臣等々によるダンスもふんだん。
「ファミリー・ミュージカルの最高傑作のひとつ」と、高い評価を受けています。

     

    「オズの魔法使い」について

    原作者バウム(1856~1919)が「オズの魔法使い」を出版したのは、彼が40才のとき。それまで様々な職業で不安定な生活をしていたのですが、この 童話の成功でたちまち人気作家に。続編もどんどん出版され、舞台劇や映画にもなって世界中で親しまれる童話となる。オペラ季節館のこの作品は、このバウム の原作を元に新たに脚色、作曲された私達のオリジナル音楽劇です。

     

    物語

    ・・・・・第1幕(約50分)
 カンザスという小さな町に、ある日、宇宙船が舞い降りてきます。乗っていたのは、遠い空のかなたからやってきた、西の魔女。魔女は、オズの国を支配するた めに、一人の少女を利用しようとします。そこで竜巻きを起して少女を巻き上げてしまいます。少女の名はドロシー。見知らぬ国にたどり着いたドロシーは、の うみそが欲しいというかかし、心が欲しいブリキ、そして勇気が欲しいというライオンに出会います。楽しい友達に会えたドロシーも家に帰りたい。オズの大王 が皆んなの願いをきいてくれると知った4人は苦労の末、大王に会うことが出来たのですが、大王は「お前達の望みをかなえるのは西の魔女を退治してからだ」 とつきはなします。

    ・・・・・第2幕(約45分)
希望をかなえる為に旅を続ける4人の前にカラス、ジェット猿、火の精がたちはだかります。それでも、ドロシーは勇気を振りしぼって西の魔女を退治します。 そして再び、オズ大王の元へ。やっと願いをかなえられると思ったのですが、実はこの大王、ただの気弱な手品師で…。さて、どうなることやら……。

     

    登場人物

    ドロシー・・・竜巻きで宇宙のかなたにまよいこんだ

    少女
かかし・・・・のうみそがほしいというあわれなかかし

    ブリキ・・・・優しい娘を愛する心がほしいというブリキ

    ライオン・・・生まれつき気が弱いが、森を支配する勇気が欲しいライオン

    西の魔女・・・オズ大王を倒し、宇宙の征服をたくらむ魔女

    南の魔女・・・希望をもって生きる者を優しく見つめる、みんなの味方

    オズ大王・・・

    気球にのってまよいこんできたというマジシャン
他に、火の精、ケシの精、マンチキン国の人々、カラス、ジェット猿、大王の家臣たち。

     

    編成・伴奏
編成

    ●ソリスト 7人、ダンス6人。
伴奏

    ●コンピューターミュージックで通常はテープ。
状況によっては5名の室内楽が増員される。

 

 

    シンデレラ物語

  • 作品について

    グリム童話では「灰かぶり」。灰=cinder(英語)、仏語ではcenderillon(サンドリヨン)となっていて、女性を蔑視する言葉のようです。若い女性の名はエラ(ella)。義姉に<灰を被ったエラ>からシンデレラと渾名されることに(Cinder+ella、合成辞)。誰もが知っている有名な物語は特に女性の夢をかき立てるばかりでなく、舞台芸術に必要なほとんどの要素を有しています。でも、なぜ、舞踏会で12時に帰らなければならいの?等の疑問もいくつかあります。オペラ季節館の作品ではこの点に一つの方向を出してみました。

     

    物語

    第1幕
    ◆ある小さな国の物語。
    ◆ 最愛の母を失い悲しむエラの周りで森の動物達が相哀れむ踊り。
    ◆ 森では謎の女が妖精のピルエットに魔法を習っている。でもなかなかうまくいかない。魔法は100年習ってやっと一人前というわけ
    ◆ 母を失ったエラのもとに、新しい母が二人の女性を連れてやってくる。エラにとっては姉にあたる。賑やかで楽しい新しい家庭もつかの間、エラの父が急逝。父の死後、義母、姉達の態度が一変。財産を食いつくし、エラをシンデレラと渾名して虐げる。
    ◆一方、お城のこと。妻を亡くした王様には1人息子の王子。王は早く嫁を取らしたいと思っているものの、王子はその気がない。その上、諸国を見て回るとばかり度に出てしまい、ボロボロの身なりで帰ってきたのは3年後。王は、帰国した王子に嫁を取らせようと見合いの為の大舞踏会を挙行。小さな国の年頃の娘は急なお達しにてんやわんや。エラの義姉も、母は王の後妻をねらってうきうき。エラもお城に行こうとするが、拒否されてしまう。

     

    ◆ 一人残ったエラのもとにあの謎の女。以前、少しばかりエラに親切にしてもらった謎の女は、下手な魔法を使ってエラをお姫さまに仕立て城へ送り出す。ただ、自分の魔法は「今日限りしか効き目がないから、12時までに家へお帰り」と告げる。

     

    ◆さて、舞踏会場には、大勢の着飾った女性達。その中にみすぼらし身なりの男が一人。逃げる女性の中で快く男の手を取ったのはたどり着いたばかりのシンデレラ。会話のはずむ中で時は12時を告げている・・・。

     

    ◆早足で逃げるシンデレラは片一方の銀の靴を残していく。嫁を取る気のなかった王子は、大勢の前で自分こそ王子と名乗る。驚愕する女達の前でシンデレラこそ私の嫁に相応しい人と叫び、靴の持ち主を探せと命令。

     

    第2幕
    ◆そして、大公一行による靴を合わせるための行脚が始まる。ついにシンデレラの家にもやってくる。義姉によるはちゃめちゃの靴合わせ。だが合わない。帰ろうとする大公を義母は呼び止める。シンデレラに試させるという。

     

    ◆義母は舞踏会当日のシンデレラの不可解な行動に、もしかしたら舞踏会に行っていたのではないかという疑念をもっていたのだ。シンデレラが靴を合わせようとすると、義姉は靴をわざとこわしてしまう。

     

    ◆嘆く大公。その時、シンデレラはなんともう一方の靴を差し出すのだった!

     

    ◆舞台は婚礼の場。そこにあの謎の女が、城の周りを怪しくうろついていたことで引っ立てられ、王の前に。その女は、さる王様の妻。城内の謀略で王を失い城を追われ、身分を隠し諸国を漫遊していたという。

     

    ◆しかし彼女は、シンデレラの恩人。王子も諸国遍歴の折助けられたという。王子は謎の女を、「シンデレラの母として。城に迎えたい」という。王様はびっくり。謎の女は承諾する。つまり王様に新しい妻が!

     

    ◆ かくてお城では、二組の婚礼のお祝いが盛大に挙行される。

     

    編成

    ◆ソリスト
    シンデレラ(本当の名前はエラ)
    アルマーニ王子(国王の1人息子)
    (シンデレラの実父)
    (夫を亡くした欲張りな女でシンデレラの継母となる)
    シャーネル
    エルメス
    ゴーディバ国王(妻を亡くした小さな国の王様)
    大公
    バーバリ婆(諸国を漫遊する謎の女)
    ピルエット(森の妖精)

     

    ◆ 舞踊
    森の動物たち、舞踏会の女性たち

     

    ◆ 伴奏
    コンピューター・ミュージック+小編成の楽器群

 

 

    かるてっと♪

  •  

    作品、そして物語

    原作はグリム童話の「ブレーメンの音楽隊」です。
    この作品では大きく二つの重要なことがあります。その一つは、音楽をクラシックの名曲から採ったということです。物語の様々な場面に応じて、名曲に歌詞(ことば)をつけ物語を進めています。

     

    もう一つは、原作では4人(動物ですがあえて人と標記)は合流し、どろぼうの被害にあいながらも、なんとか克服し、逆に泥棒のアジトで過ごして終わるというふうに、ブレーメンには行っていません。

     

    そこで、この作品では4人の「夢」としてブレーメンの町が登場します。そこはまさに夢ようなの希望にあふれる音楽の町だったというわけです。

     

    タイトルの「かるてっと♪」は、4人の動物が音楽家を目指すことから、四重奏、つまりカルテットとしました。フィナーレのブレーメンの音楽祭ではワンドロフとともに捨てられ放浪していた少年ケントが指揮者となって登場し、感動的な再会をはたします。

     

    歌と踊りの華やかなフィナーレが大喝采を受けています。

     

    登場人物

    ワンドロフ(年老いて番犬の用が足せなくなって)

    ロバット(年老いて荷物が担げなくなって)

    メンドリア(年老いて卵が産めなくなって)

    ニャンスキー(年老いてネズミがとれなくなって)

    ガミガミ(泥棒商会の女親分。でも実は孤児を影で支援する人)

    泥棒(気のやさしい泥棒で)

    謎の女(泥棒や四人につきまとう影のない女)

    少年ケント(口がきけなくて捨てられる。でも耳がよくて)

 

 

    ヘンゼルとグレーテル

  •  

    作品について

    同名のオペラがとても有名です。

     

    しかしそのオペラの作曲家E.フンパーディンクの作品一部親しみやすいメロディをもっているものの、全体はワーグナーの弟子だけあってとても壮大なものです。小さなお子さんには少し聴きづらいかもしれません。

     

    そこで生まれたのがこの作品です。全曲オリジナルで、今回は幼児から小学生程度をターゲットに作ってみました。もちろん家族みんなが味わい楽しめるものとなっています。

     

    物語、そしてみどころ

    二幕仕立てです。

     

    お菓子の魔女を冒頭から優しいおばあちゃん(変装)として登場させました。そのおばあちゃんがヘンゼルとグレーテルにどう近寄るのか、どうお菓子の家に招き入れるのかが、みどころの一つとなっています。また、ウサギや、フクロウ、そして狼がヘンゼルとグレーテルにつきまとい暗い森の中でさまよう二人を助けたり、だましたりといろいろな行動をします。

     

    森の中は、決して食べ物が豊富なわけではありません。森の動物達は自分で必要な分だけ食べます。「奪いあえば足りなくなる。でも分け合えば余る」。こんなことも物語の流れの中で楽しみながら学びます。原作の多くは姉妹を森に捨てるというふうに、母をきつく扱っていますが、ここでは、病気がちの母のつらい心情を描いています。

     

    全体として、お客様の参加の場面、たくさんの舞踊ありといったように、にぎやかに、しかし心温まる構成となっています。

 

 

    奇跡の人

  •  

     

 

 

    オペラ座の怪人

  •  

 

 

    地球が泣いている!

  • 作・美術 / じょん こくとお
    作曲 / 炎之丞
    演出 / 伊勢谷宣仁
    コンピューター・プログラマー / 光氷櫓
    舞台 / せんたあゐ組

     

    製作にあたって

    地球環境の悪化を危惧する声が沸き起こっています。
    このオペラ・ショウは、かけがえのない私たちの地球を守っていく為に、一つのメッセージとして企画されたものです。

    幻想的で、スリルに富んだ舞台を通して、皆んなで、地球の未来について考えたいと思います。

     

    初演

    1992年、春日部市の依頼で初演。大きな話題となる。

     

    反響

    TV、雑誌、新聞で様々紹介される。
    そんな中、島根県・斐川町の当時小学6年生、坪田愛華さんの書いたマンガ「地球の秘密」と内容が偶然に一致するところが多く、オペラ季節館も斐川町に招かれ、公演。町の教育長の要望で、私達の「地球が泣いている!」の主人公の名前は“愛華”に。

    又、人形劇団によっても全国で約600回程の公演が行われる。

     

    物語

    環境の悪化で、ぜんそくにかかった愛華は病院に。そこで発作を起して気を失う。
    愛華が目を覚したところは、湖も森も死と化したおそろしいところ。そこに大地をゆるがす悲しい声。地球の使者が現れて泣いているのは“地球”だという。地球は今、ふろんがすぱ、にさんかたんそく、さんせいうばばの三魔王に苦しめられているという。愛華は地球の現状を見る為に、南極やオゾン層をたずねる。そこで地球が破滅の危機にさらされていることを知る。
    そして愛華は、地球を救う為に三魔王を退治することを決意する。そしていざ三魔王と対峙することになるのだが、実は悪いのは自分達、人間の方であることを知って驚く。高笑いする三魔王。それでも地球の危機は刻々と迫る。そこで愛華は、ついに自分の命をかえりみず、ミラクル・ホールに立ち向う。

     

     

    公演の感想

    少女を苦しめていた原因は、自分たち人間だと悟ったとき、死を覚悟してミラクル・ホールに己れを投じるシーンでは、観客の中に何組も目頭を押さえる親子がいた。堅苦しい講演会やシンポジウムと異り、小学生から大人迄揃って参加できるのが嬉しい。 (財)地球環境財団 元理事 大木茂男
    愛華の健気さに胸をうたれ、大人たちの身勝手な行動に腹立たしさを覚えた。難しい議論のシンポジウムを開くより「地球が泣いている!」を一度観た方がずっと深く考えさせられる。 月刊誌“アーシアン”より
    出演者の舞台に感動し、感謝します。しっかりした演技や歌唱力、そして幻想的な舞台や照明、巧みな演出によって、とてもすばらしいものを観せてもらいました。 春日部市・主婦

     

     

    登場人物

    愛華・・・・・・・・喘息もちの都会の中学生
    地球の使者・・・・・二役で愛華の母親
    さんせいうばば・・・二役で車のセールスマン
    にさんかたんそく・・二役でスーパーの店主
    ふろんがすぱ・・・・二役で工場主
    他に愛華の友達、ゴミや地球の精霊。