作・美術 / じょん こくとお
作曲 / 炎之丞
演出 / 伊勢谷宣仁
コンピューター・プログラマー / 光氷櫓
舞台 / せんたあゐ組
地球環境の悪化を危惧する声が沸き起こっています。
このオペラ・ショウは、かけがえのない私たちの地球を守っていく為に、一つのメッセージとして企画されたものです。
幻想的で、スリルに富んだ舞台を通して、皆んなで、地球の未来について考えたいと思います。
1992年、春日部市の依頼で初演。大きな話題となる。
TV、雑誌、新聞で様々紹介される。
そんな中、島根県・斐川町の当時小学6年生、坪田愛華さんの書いたマンガ「地球の秘密」と内容が偶然に一致するところが多く、オペラ季節館も斐川町に招かれ、公演。町の教育長の要望で、私達の「地球が泣いている!」の主人公の名前は“愛華”に。
又、人形劇団によっても全国で約600回程の公演が行われる。
環境の悪化で、ぜんそくにかかった愛華は病院に。そこで発作を起して気を失う。
愛華が目を覚したところは、湖も森も死と化したおそろしいところ。そこに大地をゆるがす悲しい声。地球の使者が現れて泣いているのは“地球”だという。地球は今、ふろんがすぱ、にさんかたんそく、さんせいうばばの三魔王に苦しめられているという。愛華は地球の現状を見る為に、南極やオゾン層をたずねる。そこで地球が破滅の危機にさらされていることを知る。
そして愛華は、地球を救う為に三魔王を退治することを決意する。そしていざ三魔王と対峙することになるのだが、実は悪いのは自分達、人間の方であることを知って驚く。高笑いする三魔王。それでも地球の危機は刻々と迫る。そこで愛華は、ついに自分の命をかえりみず、ミラクル・ホールに立ち向う。
少女を苦しめていた原因は、自分たち人間だと悟ったとき、死を覚悟してミラクル・ホールに己れを投じるシーンでは、観客の中に何組も目頭を押さえる親子がいた。堅苦しい講演会やシンポジウムと異り、小学生から大人迄揃って参加できるのが嬉しい。 (財)地球環境財団 元理事 大木茂男
愛華の健気さに胸をうたれ、大人たちの身勝手な行動に腹立たしさを覚えた。難しい議論のシンポジウムを開くより「地球が泣いている!」を一度観た方がずっと深く考えさせられる。 月刊誌“アーシアン”より
出演者の舞台に感動し、感謝します。しっかりした演技や歌唱力、そして幻想的な舞台や照明、巧みな演出によって、とてもすばらしいものを観せてもらいました。 春日部市・主婦
愛華・・・・・・・・喘息もちの都会の中学生
地球の使者・・・・・二役で愛華の母親
さんせいうばば・・・二役で車のセールスマン
にさんかたんそく・・二役でスーパーの店主
ふろんがすぱ・・・・二役で工場主
他に愛華の友達、ゴミや地球の精霊。